スタッフリレーエッセイ
No.9 榧 陽子(かや・ようこ)

大石勝彦さんからバトンを受け取りました、榧です。
大石さんの娘さんに対する思い、そしてろう教育がよくなってほしいという思いもしっかりと受け止めて、
ろう教育現場で働く者としてがんばりますね!
さて、私がDプロスタッフになったのは今から12年前に野呂さんに会ったおかげです。
その頃、私は会社で働いていて、野呂さんが私の会社の手話サークルで講演することになりました。
野呂さんは同じろう学校の先輩だったので名前は知っていましたが、
学部が違っていたこともあって、話したことがありませんでした。
手話サークルの講演に参加して、野呂さんと初めていろいろ話すことができました。
どんな話をしたのかはすっかり忘れてしまいましたが、
帰り道で野呂さんが「今度、デフリーダー合宿があるから来ないかい?」と誘ってくれたことは今でも覚えています。
そしてデフリーダー合宿に参加したことが、Dプロスタッフになるきっかけとなりました。
デフリーダー合宿には小薗江さん、赤堀さんなど若いろう者のパワーがあふれていました。
そして市田さんと木村さんがバイリンガル教育について話してくれて、とても感動しました。
というのは、私は大学院でろう教育を専攻したのですが、アメリカでバイリンガル教育のことが話題になっていて、
それをテーマに論文を書きました。
手話と日本語、ろう文化と聴文化の両方を目指したバイリンガル教育にすごく感銘を受けて、
日本でもやってみたいなと思っていたのですが、共感してくれそうな人が周囲にいませんでした。
だから、市田さんや木村さんがDプロの最終的な目標はバイリンガルだという話を聞いたときは、
やっと見つけたような気分でした。
まずは日本手話とろう文化の基盤を固めようということで、
手話言語学・手話翻訳・ろう文学・のちにろう歴史学の研究チームをつくり、それらの研究につとめました。
そして何年かしてろう教育チームができ、1年後には念願のバイリンガル教育を目指した龍の子学園を開園することができました。
野呂さんに出会ってデフリーダー合宿に参加して以来、12年が経ちました。いろんなことがあったなあと思い出深いです。
オータムスクールで様々な知識を吸収したり、THE DEAF DAYでは日本手話とろう文化の大切さをかみしめたり・・・。
Dプロの活動で一番思い出深いのは、ろう歴史学チームで「幕末を駆け抜けたろう者たち」のビデオ編集に携わったことです。
メンバーと一緒に広島や奈良などに出向いたり、大晦日に集まってペリーが日本に来る様子を工夫したり、
メンバーの誕生祝いをしたりしたこと。
神の手事件、飛行機事件、新幹線事件などのハプニングや珍事件(?)もあって楽しかったです。
最後に、次のバトンを千々岩恵子さんに渡したいと思います。
千々岩さんとは、ろう歴史学チームで活動した仲間です。
千々岩さんがビデオ編集を頑張ってくれたおかげで、
「幕末を駆け抜けたろう者たち」のビデオを完成させることができました。
また、ろう歴史チームがなくなってもなお、世界の有名なろう者のことは、
デフジョークや手話語りのビデオを作成してくれて、とっても嬉しいです。
千々岩さんの今後の活躍を楽しみにしつつ、バトンを渡したいと思います。 NEXT(次へ)

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